彼女の知名度を一気に全国区へと押し上げたのは、大ヒットを記録した一連の胸キュン・恋愛ドラマだ。相手役には当代きってのトップアイドルや美形俳優がずらりと並んだ。
恋愛ドラマにおいて、ヒロインは視聴者の自己投影先でなければならない。その点、彼女の持つ親近感は絶大なフックとなった。しかしそれは諸刃の剣でもある。あまりにも完璧な演技力でイケメン俳優との距離を縮める姿は、画面越しの熱狂的なファンにとって「都合の良すぎる存在」として映り、時に激しい拒絶反応を引き起こした。あざとさを感じさせない立ち振る舞いそのものが、逆に「最大のあざとさ」と解釈されてしまう特異なポジションに、彼女は立たされていた。