授乳後すぐなのに抱っこしても仰け反って泣き叫ぶ現象には、医学・発達心理学に基づいた明確な理由が存在します。生後3週目から6週目にかけては、赤ちゃんの泣きの量が一生のうちで最も増える「パープルクライング(乳児疝痛)」のピーク期にあたります。
「新生児の魔の3週目はいつまで続くのか」と焦る声をよく耳にしますが、一般的には生後1ヶ月半から2ヶ月頃に激しさのピークを迎え、生後3〜4ヶ月頃には自然と落ち着くケースが大半です。この時期の赤ちゃんは五感が発達し、外の世界からの刺激を過剰に受け取って脳がキャパオーバーを起こしています。夕方から夜にかけて理由なく泣き続ける黄昏泣き(コリック)の原因も、日中に蓄積された刺激や疲れを泣くことでリセットしようとする生理現象と考えられています。
また、赤ちゃんの知能が飛躍的に伸びる直前に起こるメンタルリープ(第1の飛躍:五感の覚醒期)の特徴として、普段より不機嫌になり、母親への執着が強まる傾向があります。さらに、睡眠サイクルが変化し始めることで一時的に眠りが浅くなる睡眠退行の対処法としては、部屋を薄暗くして刺激を徹底的に減らし、ホワイトノイズを聴かせるなど胎内環境を再現するアプローチが効果的です。