「手縫いする時間すら惜しい、けれどアイロン圧着だけだと端から剥がれてくるのがストレス」。そんな共働き世帯のリアルな悲鳴から生まれたのが、接着テープと飾り縫いを掛け合わせたハイブリッド工法だ。
まず市販のアイロン接着ゼッケン、あるいは裾上げテープを用いてベースを完全に固定してしまう。その上で、本来なら全面を縫うべきところを、あえて角の数箇所だけ、あるいは上下の端だけに太めのステッチをポツリと落とす。接着剤の耐久性に縫い留めの物理的なアンカー効果が加わるため、剥がれやすさは劇的に改善する。作業時間はトータルで15分足らず。時短を追求しながらも、既製品にはない手仕事のニュアンスを手に入れる賢い妥協点として、定着を見せている。