琵琶湖・葛籠尾崎湖底遺跡の真相|水深70Mに沈む土器群の正体

琵琶湖・葛籠尾崎湖底遺跡の真相|水深70Mに沈む土器群の正体

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琵琶湖の北東端、長浜市湖北町から西浅井町にかけて突き出た険しい半島が葛籠尾崎です。この岬の東側沖合一帯に指定されているのが葛籠尾崎湖底遺跡であり、その特異性は世界の水中考古学界でも類を見ません。

一般的な湖底遺跡や水中遺跡の多くは、沿岸部の浅瀬(水深数メートル程度)に位置し、かつて陸地だった集落が水位上昇や地盤沈下によって水没したものです。しかし、葛籠尾崎湖底遺跡が位置する場所の水深は約10メートルから最大70メートル超に達します。人間が素潜りで到達できる深さを遥かに超え、太陽光すら届かない過酷な深湖底に、古代の遺物が密集しているのです。

さらに研究者を驚かせたのが、引き揚げられた葛籠尾崎の湖底土器が極めて良好な状態で残っていた点です。波浪や水流で摩滅することなく、把手や細かな縄文文様、器体の原形を完全に留めた優品が多数含まれていました。水温が年間を通じて低く安定し、酸素濃度が低い深底の泥中に埋没していたことが、奇跡的なタイムカプセル効果を生み出しました。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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