記念館の重要な心臓部が、館内に常設された博物館機能だ。ここには、近代日本の黎明期において東北地方がどのように西洋文化を受容し、独自の近代化を遂げたのかを示す貴重な歴史資料が収められている。明治期の貴重な写真原板や手紙、押川方義とホーイが交わした生々しい記録類は、教科書の記述を遥かに超えた生々しい息遣いを伝える。
同時に、東北地方の考古資料や民俗史料の企画展示も定期的に更新されている。学術研究の成果を埃をかぶった書架に眠らせるのではなく、市民の目に触れる場所へ引きずり出す。ガラスケース越しに見つめる展示品の一つひとつが、現在の仙台という街が成立するまでの厚みを無言で物語っている。