手軽にカラーキープができる反面、使用方法やベースの髪質によっては思わぬトラブルを引き起こすケースがあります。代表的な失敗要因と対策を把握しておきましょう。
1. 紫シャンプーで染まらない理由
「何回使っても黄ばみが消えない」という場合、最大の要因はベースの明るさ(ブリーチの抜け具合)の不足です。紫シャンプーはあくまで透明なベースや淡い黄色に対して補色として機能するものであり、黒髪や茶髪(明度12〜13レベル以下)のオレンジ味が強い髪色にはほとんど効果が目に見えません。また、使用量が少なすぎて泡立ちが足りない場合や、塗布後の放置時間を取らずにすぐ流している場合も染料が定着しません。
2. ムラシャンで髪が緑に変色する原因
ブリーチ毛に紫シャンプーを使った際、毛先がマット(緑色)にくすんでしまうトラブルが報告されます。これは、青みの強い寒色系紫シャンプーが、髪に残った黄色と混ざり合うことで「黄+青=緑」の発色を起こしてしまう現象です。特に毛先のダメージが深刻で吸い込みが激しいポーラス毛(スカスカになった状態)に濃い色素が入ると緑化しやすくなります。黄みの強い髪には、青紫ではなく赤みを含んだ紫(パープル〜ピンクバイオレット系)のシャンプーを選ぶのが安全です。
3. 爪や浴室への着色対策
色素濃度が高い製品ほど、素手で使用した際に爪の間や甘皮に色素が沈着しやすくなります。手元の着色を防ぐには、塗布時にビニール手袋を着用するのが確実です。素手で扱う場合は、シャンプー直後に石鹸やボディソープで爪先まで入念に洗い流してください。万が一浴室のタイルやシリコン部分に泡が付着した場合は、時間が経つと染み込んで落ちにくくなるため、放置時間の間にシャワーで完全に洗い流す習慣を徹底しましょう。