かつて動物をテーマにしたテレビ番組といえば、可哀想な動物の悲劇や、飼い主との涙ながらの別れを強調するスタイルが主流だった。そのドグマを根底から覆したのが、佐々木倫子による原作とそれを忠実に映像化した作品群だ。
主人公の「ハムテル」こと公輝や、個性溢れる漆原教授をはじめとする登場人物たちは、過度な同情やセンチメンタリズムに流されない。動物が病気になれば検査をし、糞尿の処理を淡々とこなし、時には容赦なく噛まれる。この「過剰な装飾を排したリアリズム」こそが、視聴者に圧倒的な安心感を与えた。生命を必要以上に神聖化せず、かといって雑に扱わない独特の距離感は、2026年の今見返しても一切の陳腐化を感じさせない。