直売所での箱買いや家庭菜園の収穫で食べ切れないほど手に入った際は、迷わず冷凍保存を選択するのが賢明です。ミニトマトの冷凍保存方法は極めて簡単です。ヘタを取って水洗いし、表面の水分をキッチンペーパーで完全に拭き取った後、冷凍用ジッパー付き保存袋に実が重なり合わないよう平らに並べます。袋の空気をしっかり抜いて密閉し、熱伝導の良いアルミトレイの上に載せて急速冷凍させるのが品質劣化を防ぐポイントです。
冷凍したミニトマトの最大の魅力は、調理の手間を劇的に削減できる点にあります。解凍時の裏技として知られるのが「つるん皮むき」です。丸ごと凍ったミニトマトをボウルに入れ、流水に数秒くぐらせるだけで、皮と果肉の膨張差により皮に亀裂が入り、指で撫でるだけで簡単に皮が剥けます。湯むきのために湯を沸かす手間が一切不要になります。
解凍したミニトマトは細胞壁が壊れているため、生食のようなシャキッとした食感は戻りません。しかし、この細胞破壊こそが加熱調理における絶大なるアドバンテージとなります。果汁や旨味成分(グルタミン酸)が加熱直後からスープやソースに溶け出し、短時間でコク深い味わいに仕上がります。凍ったままカレー、パスタソース、味噌汁、ラタトゥイユなどに投入するだけで、極上の出汁と酸味を補給できます。