江戸時代に入ると、大山への信仰は武士階級だけでなく、江戸の庶民層へと爆発的に広まった。人々は「講」と呼ばれる地域ごとのグループを結成し、伊勢原を目指して旅立った。この歴史的・文化的一連のストーリーは、文化庁によって日本遺産「大山詣り」として認定されている。
当時の江戸っ子たちにとって、大山詣りは信仰の場であると同時に、大自然のレジャーを楽しむ一大イベントでもあった。参道沿いに立ち並ぶ豆腐料理店や宿坊の文化は、まさにこの時代に花開いたものだ。大山の名水を使って作られる名物の豆腐料理は、今もなお多くの参拝客のお腹と心を満たし続けている。
現在、伊勢原市を中心に地域全体の観光業が連携を強め、歴史的遺産の継承と現代的な魅力の発信を融合させている。伝統的な宿坊体験から最新のカフェ文化まで、時代を超えて人々を魅了し続けるエコシステムがここには構築されている。