驚くべきは、レトロカルチャーとして2000年代アニメに触れる若い世代の反応だ。倍速視聴やタイパ(タイムパフォーマンス)が重視される現代において、短文で本質を突く西尾維新のダイアローグは、驚くほどTikTokやReelsなどの縦型動画プラットフォームと相性が良い。
文字起こし動画やMAD映像として再編集された切り抜き動画は、若い世代の間で爆発的な再生数を記録している。「言葉の意味はよくわからないけれど、エモすぎる」「今のスラングにはない品格がある」といったコメントが相次ぐ。情報が過多なSNS時代だからこそ、無駄を削ぎ落とした洗練されたフレーズが若者の心に深く刺さっているのだ。