影響は大学の敷地内にとどまらない。門の前を通る本郷通り沿いの古書店や喫茶店、和菓子店など、地域経済への影響も無視できない。以前であれば、観光バスが横付けされ、写真を撮る旅行者で賑わっていたエリアも、人通りがめっきり落ち着いてしまった。
地元の店主は「あの朱色が街の景色を引き締めていた。姿が見えないのはやはり寂しい」と漏らす。文京区の歴史散策ルートの目玉を失った打撃は大きく、早期の復元を望む声は地域全体から上がっている。単なる大学の施設を超え、地域のアイデンティティとして深く根付いていたことのあらわれだ。