大手検索エンジンやSNS、質問投稿サイトを調査すると、「統合失調症 患者 目つき」「顔つきで見分けがつく」といったワードが月間数万件規模で検索されている実態が浮き彫りになります。掲示板等では「目が笑っていない」「視線が定まらず怖い」といった無理解に基づく書き込みが散見され、これが当事者や家族を深く傷つける要因となっています。
当事者団体の発行する手記や、闘病記を出版した患者の手記には、以下のような生々しい告白が綴られています。
「薬を飲み始めてから、自分の顔が自分の思い通りに動かなくなった。心の中では『ありがとう』と感謝しているのに、顔が硬直して笑えない。職場の同僚から『怒っているのか』『何を考えているかわからない』と避けられたときが、幻聴よりも辛かった」(30代・当事者手記より)
「発症前、息子の目が突然据わり、家族の呼びかけにも虚空を見つめるようになった。あのときの目つきの変化は、病魔が息子の脳内で猛威を振るっていた合図だったのだと、診断後に初めて理解した」(家族会による聞き取り調査より)
このように、当事者自身も自らの表情が動かないことに強い苦痛と疎外感を抱いています。「人相が悪くなった」という外見上のラベリングは、本人の社会復帰意欲を著しく削ぐだけでなく、病気のサインを「性格の変貌」と誤認して医療機関への相談を遅らせるリスクを孕んでいます。