買ってきたブロッコリーに水をかけると、水滴が玉のように転がり落ちて弾かれてしまう現象に首をかしげた経験はないだろうか。多くの人が「残留農薬のせいでは」と不安を抱きがちだが、実はこれは野菜自身が分泌する「ブルーム」と呼ばれる天然のワックス成分だ。
ブルームは乾燥や病気から身を守るためにブロッコリーが自ら作り出す保護膜であり、人体には全く害がない。しかし、この強い撥水性が原因で、単純な流水洗浄では内部まで水が届かないという構造的な課題が生じる。
水弾きを打破するためには、水中にしっかり沈めてワックス層の隙間に水をなじませる時間が必要となる。水の中に適度な工夫を加えるか、時間をかけた浸け置きを行うことが、確実な洗浄への第一歩となる理由がここにある。