ネット検索において「銀座四丁目タワー」と入力するユーザーの多くは、「麻布台ヒルズや渋谷スクランブルスクエアのような超高層タワーが銀座4丁目にできたのか」という疑問を抱いています。しかし、現地取材と中央区の都市計画資料を照合すれば、そのイメージには明らかな誤解が含まれていることが分かります。
銀座の街には、2006年に制定された厳格な景観条例である銀座地区まちづくりルールが存在します。原則として建物の絶対高さは56メートル(特例を活用した場合でも最高66メートル)に厳格に制限されており、六本木や虎ノ門に見られるような200メートル級のメガタワーは法的に建設できません。つまり、銀座における「タワー」とは、物理的な超高層建築ではなく、銀座の象徴的交差点に君臨するシンボリックな中高層ランドマークビルに対する通称・俗称なのです。
その中心に位置するのが、旧サッポロ銀座ビル跡地の再開発プロジェクトとして誕生した「GINZA PLACE」です。透かし彫りの伝統美をモチーフにした外観は、対角に位置する「SEIKO HOUSE GINZA(旧和光本館)」の時計塔や「銀座三越」の重厚感と見事な対比を形成し、銀座四丁目交差点の景観を一新しました。ネット上で囁かれる「銀座四丁目タワー再開発の真相」とは、この伝統と革新が交差する敷地に建てられた高機能複合タワーの存在そのものだったのです。