爪の白い部分が増えるのは病気のサイン?爪甲剥離症と栄養不足の真相

爪の白い部分が増えるのは病気のサイン?爪甲剥離症と栄養不足の真相

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爪はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されていますが、その生成過程には微量元素が決定的な役割を果たしています。爪の白い斑点や脆弱化が続く場合、典型的な要因となるのが亜鉛の栄養不足です。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」等の推計データを紐解くと、成人男女の多くで推奨摂取量(成人男性11mg/日、成人女性8mg/日)に対する亜鉛不足が慢性化しています。亜鉛はケラチン合成酵素を活性化させる必須ミネラルであり、これが枯渇すると爪母(爪を作る根元の工場)での細胞分裂が不全を起こし、未熟な角化細胞が「点状白斑」や「脆い爪」として現れます。

さらに見過ごせないのが、全身性の内臓疾患に伴う変色です。代表例として知られるのが、爪の大部分がすりガラスのように白濁し、先端の1〜2ミリだけがピンク色として残る「テリー爪(Terry's nails)」です。これは、肝硬変などの肝疾患や慢性腎不全、うっ血性心不全の際に見られる典型的な皮膚症状です。肝機能が低下して血液中のアルブミンが減少すると、爪床組織の浮腫や血管構造の萎縮が生じ、結果として爪全体が白濁して見えます。

また、過度の疲労や強い精神的ストレスに晒された際、爪に横方向の白い線が走ることがあります。これは交感神経の過剰な興奮によって指先の末梢血流が一時的に遮断され、爪甲の均一な成長が阻害された痕跡です。指先は、本人が自覚する以上に心身の負荷を正直に物語っています。

山本 拓海
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山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。