スーパーの乳製品コーナーに当たり前のように並ぶ「粉チーズ」。多くの日本人が真っ先に思い浮かべるのは、あの緑色の筒型容器に入った商品だろう。しかし、あれはあくまで「乾燥・粉末加工されたチーズ全般」を指す便宜上の名称にすぎない。
市販されている一般的な粉チーズの多くは、アメリカなどで大量生産されたナチュラルチーズやプロセスチーズを細かく砕き、保存性を高めるために水分を極限まで飛ばしたものだ。固まるのを防ぐ目的でセルロースなどの不透過材が添加されているケースも珍しくない。手軽で日持ちがする反面、チーズが本来持っている豊かな水分量や繊細な香りはどうしても犠牲になってしまう。