かつての二次創作におけるオリジナルキャラクター(いわゆる夢主人公など)は、原作キャラと恋愛関係になったり、自分が主役として活躍したりする「自己投影」の側面が強かった。しかし、現在のトレンドは少し異なる。
いま支持を集めるのは、原作のタイムラインの裏側で、ひっそりと鬼と戦い、散っていった名もなき剣士たちの物語だ。「もし炭治郎たちが出会わなかった場所で、別の悲劇が起きていたら」という、原作の世界観を補完し、拡張するようなアプローチが目立つ。これは、ファンが作品の「観客」ではなく、その世界を共に構築する「共同創作者」としての意識を強く持っていることの現れと言えるだろう。