尾原ダムの貯水率は今?さくらおろち湖の水位と渇水・放流の真相を検証

尾原ダムの貯水率は今?さくらおろち湖の水位と渇水・放流の真相を検証

尾原ダムの貯水率は今?さくらおろち湖の水位と渇水・放流の真相を検証とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

ダムの安全性を評価する上で欠かせないのが、国土交通省が厳密に定めている標高基準(水位)と容量の把握です。尾原ダムは総貯水容量6,080万立方メートルを誇る中国地方屈指の重力式コンクリートダムであり、状況に応じて複数の水位基準が設定されています。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価洪水時最高水位(サーチャージ)標高 216.50mダムが安全に洪水を貯められる限界の水位100年に1回クラスの記録的豪雨時のみ到達する最大防御ライン。異常洪水時防災操作(緊急放流)判断水位標高 213.20m流入量と同等の放流へ移行する緊急警戒基準この水位に近づくと下流域への避難指示が直ちに発令される極めて重大な指標。洪水貯留準備水位(夏期制限水位)標高 195.50m
(適用:6月11日〜10月31日)出水期に洪水調節容量を空けておく基準水位夏〜秋の見かけ上の「低貯水率」を生み出す主因。計画的な意図的減水です。最低水位(堆砂容量)標高 174.00mこれ以上は水を取り出せない限界底面現在の観測水位(約186m台)から見ても約12m以上の余裕が存在します。尾原ダム有効貯水量データ有効容量 約5,780万㎥
(利水・治水合算)中四国エリアの特定多目的ダムとして大規模クラス志津見ダムと共に斐伊川水系を強固にガードする中核施設として機能。

上記の公式仕様が示す通り、尾原ダムリアルタイム水位を読み解く際は、標高195.50mという「出水期の運用上限」を基準にして考える必要があります。現在の水位が186m台である場合、底面の174.00mまでは十分な水深が確保されており、構造的な枯渇状態からは程遠いことが証明されています。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。