掛け率とは?計算方法や原価率との違い・業界相場と仕入れ交渉術の全貌

掛け率とは?計算方法や原価率との違い・業界相場と仕入れ交渉術の全貌

掛け率とは?計算方法や原価率との違い・業界相場と仕入れ交渉術の全貌について知っておくべき 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

掛け率の計算方法は極めてシンプルです。基本となるのは以下の2つの計算式です。

仕入れ価格(下代)を求める場合:
仕入れ価格 = 販売価格(上代) × 掛け率(% ÷ 100)

取引条件から掛け率を算出する場合:
掛け率(%) = (仕入れ価格 ÷ 販売価格) × 100

たとえば定価10,000円の商品を「6掛け」で仕入れるケースを考えてみます。計算式は「10,000円 × 0.6 = 6,000円」となり、小売店は6,000円で商品を仕入れます。この商品を定価の10,000円で完売できた場合、粗利益(売上総利益)は4,000円です。

ここで着目すべきは、定価販売を前提とする限り「掛け率と粗利益率の合計は常に100%になる」という原則です。数式で表すと「粗利益率(%) = 100% - 掛け率(%)」となります。6掛けで仕入れた商品の定価販売時の粗利益率は40%、7掛けであれば粗利益率は30%です。商談の場で「掛け率」を提示された瞬間に、即座に手元に残るマージンを逆算できるかどうかがバイヤーの基本スキルとなります。

実務で頻出する掛け率と、定価1万円あたりの仕入れ価格・粗利益率を一覧できる早見表をまとめました。

掛け率の呼称掛け率(%)上代10,000円時の下代(仕入れ額)定価販売時の粗利益率4掛け40%4,000円60%(高利益・在庫リスク大)5掛け50%5,000円50%(アパレル標準)6掛け60%6,000円40%(雑貨・インテリア標準)6掛け5分65%6,500円35%7掛け70%7,000円30%(食品・日用品系)8掛け80%8,000円20%(書籍取次・薄利多売)

「6掛け5分(ろくがけごぶ)」のように「分(ぶ)」が付く場合は、1割の10分の1、つまり1%単位を表します。「7掛け2分」であれば72%を意味します。

渡辺 美咲
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渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。