構造物を長持ちさせるためには、材料の選定と層ごとの施工基準を厳守しなければなりません。住宅外構で最も一般的な土間コンクリート下地の転圧では、路床(元の土)の上に「RC-40(再生クラッシャーラン:粒径0〜40mmの砕石)」を敷き詰めるのが定石です。大小の粒子が混ざり合っているため、転圧によって小石や砂粒が大きな石の隙間へ噛み込み、強固な板状の路盤を形成します。
業界標準における砕石転圧の基準と厚さは、普通乗用車の駐車場であれば砕石厚さ100mm〜150mmを確保するのが鉄則です。ここで重要なのは転圧回数と施工手順です。機械を漫然と動かすのではなく、以下の手順で進めます。
- 路床のすき取りと整地:所定の深さまで掘削し、元地盤の凹凸をなくして均一にする。
- 元地盤(路床)の1次転圧:砕石を入れる前に、掘り起こした底面をプレートやランマーで往復締め固めする。軟弱箇所があれば土を入れ替える。
- 砕石の敷き均し(層状散布):1層あたりの仕上がり厚さは100mm以内とする。150mm必要な場合は、75mmずつ2回に分けて敷く。
- 散水による含水比調整:乾燥している場合、砕石全体が湿る程度にジョウロやホースで均一に散水する。
- 機械による往復転圧(3〜4パス):同一箇所を機械が最低でも3〜4往復(パス)通過するよう、走行ラインを3分の1ずつ重ねながら締め固める。
さらに土木工事における盛土の品質管理基準では、国土交通省の基準により「一層あたりの仕上がり厚さを30cm以下」として規定されています。どれほど重いローラーを使用しても、土中に圧力が伝達される深さには物理的な限界があるため、薄い層を何層にも重ねて締め固める「層状転圧工法」が義務付けられています。密度試験において最大乾燥密度の90〜95%以上を達成することが合格基準とされています。