池江璃花子選手に関して最も多く寄せられる疑問の一つが、「彼女はドナーから骨髄移植を受けたのか」という点です。結論から言えば、池江選手が受けた医療処置は公式発表において「造血幹細胞移植」と明記されています。
造血幹細胞移植とは、血液細胞(赤血球・白血球・血小板)をつくり出す大元の細胞を移植する高度な治療法です。この移植には大きく分けて以下の3種類が存在します。
・骨髄移植:ドナーの腸骨から骨髄液を採取して移植する方法
・末梢血幹細胞移植:血液中の幹細胞を特殊な機器で分離・採取して移植する方法
・臍帯血移植:赤ちゃんのへその緒や胎盤に含まれる血液(臍帯血)を移植する方法
2019年12月の退院時、池江選手は公式サイトで「化学療法を進める中で治療困難を伴う合併症が生じたため、造血幹細胞移植を行いました」と直筆メッセージで公表しました。移植の種類(骨髄か、末梢血か、臍帯血か)やドナーの特定情報については、ドナーのプライバシー保護および医療倫理の観点から詳細を公表していません。しかし、広義の意味で「骨髄移植を含む幹細胞の移植治療」を受けたことは確固たる事実であり、この決断が彼女の命を救う最大の転換点となりました。