かつては多数の構成員や高級外車が行き交い、独特の威圧感を放っていた本部周辺の光景は完全に一変した。特定抗争指定に伴い、複数人での集合や事務所への立ち入りが固く禁じられた結果、防犯カメラと警察車両が常時見張る「静寂の要塞」へと化している。
近隣住民の表情には安堵と依然として残る不安が入り混じる。毎朝の通学路としてこの通りを利用する保護者の一人は、「以前のような露骨な威嚇行動は見なくなったが、警察のパトカーが常時駐停車している状態そのものが、この地域が抱える特殊な現実を物語っている」と語る。表立った活動が抑え込まれた一方で、組織の地下化や潜伏化が進んでいるとの指摘も根強い。