国際法の適用外となる公海上に浮かぶメガヨットや、主権の及ばない未承認国家の孤島。そこが現代のフランケンシュタインたちの根城だ。莫大な資産を持つ一部の超富裕層が、自らのスペアパーツ(臓器)や、亡くした愛児の「再現」を求めて巨額の資金を投じているという噂は絶えない。
ある金融アナリストは、カリブ海のペーパーカンパニーを経由して、高度な遺伝子シーケンサーや培養液が大量に購入されている事実を突き止めた。目的地は地図に載らないプライベートアイランド。そこでは、法的な監視の目を完全に逃れた実験が夜な夜な繰り返されている。