飛行機を降りた後も耳の痛みが治らない、あるいは数日経っても水が入ったような違和感が続く場合、最も強く疑われるのが航空性中耳炎(気圧外傷性中耳炎)です。中耳腔が陰圧のまま固定化されると、鼓膜の毛細血管が破れて出血したり、周囲の組織から浸出液が滲み出たりして炎症を起こします。
「そのうち自然に治るだろう」と放置するのは禁物です。炎症が悪化すると中耳に液体が溜まり続ける滲出性中耳炎へ移行し、数週間にわたり音がこもって聞こえにくくなるリスクがあります。さらに、激痛の直後に急激に痛みが軽くなり、耳からサラサラした液体や血混じりの液が出てきた場合は、鼓膜が破れる兆候・結果である可能性が高いため直ちに対処が必要です。