春の大気には、PM2.5だけでなくスギ・ヒノキの花粉や大陸からの黄砂が複雑に混ざり合って漂います。それぞれの性質と衣類への影響の違いを把握しておくことが、適切な防護への第一歩です。
花粉は主に植物性のアレルゲンであり、黄砂は鉱物粒子ですが、PM2.5は燃焼や化学反応によって生じる有害化学物質を多く含みます。さらに厄介なのは、黄砂や花粉の表面にPM2.5が付着して運ばれてくる複合汚染のケースです。この汚染粒子が衣類に付着し、皮膚に直接触れることで接触性皮膚炎や痒みを引き起こすことがあります。
とりわけ注意が必要なのが、皮膚のバリア機能が未熟な乳幼児への影響です。赤ちゃんの肌は大人の半分ほどの薄さしかなく、微粒子に含まれる刺激物質に対して非常に敏感に反応します。また、衣類やスタイ、寝具の繊維に付着したPM2.5を口に含んでしまったり、抱っこした際に吸い込んでしまったりすることで、小児喘息やアレルギー性鼻炎を誘発・悪化させるリスクが懸念されています。