料理に日本酒(清酒)を使う最大のメリットは、素材本来の風味を引き出しながら「臭み消し」「保水効果」「旨味の付与」を高いレベルで実現できる点にあります。アルコールが揮発する際に肉や魚の生臭さを一緒に飛ばす共沸効果に加え、アルコールが食材の組織を軟らかくして味の染み込みを促進します。
一方、加塩タイプの料理酒を使う際に注意すべきデメリットは、意図しない塩分過多です。例えばレシピに「酒 大さじ2」とある場合、加塩料理酒を使うと約1g前後の塩分が無自覚に投入される計算になります。これに気づかず規定量の醤油や味噌を加えると、仕上がりが塩辛くなり、繊細な出汁の風味が消し飛んでしまいます。