取材班が都内の大手就職支援イベントおよび複数企業の人事担当者へ独自取材を重ねる中で、私服指定を巡るリアルな光景が浮き彫りになりました。
大手インターネットサービス企業の人事責任者は、次のように現場の心境を吐露します。
「『私服でお越しください』と明記しているのは、社風としてフラットな議論を尊んでいるからです。真夏に全員が黒の厚手リクルートスーツを着て並んでいると、それだけで空気が重くなり、本音の意見が出てこない。一方で、部屋着のようなスウェットや派手なロゴTシャツで現れる学生を見ると、『お客様の前にこの人を立たせられるか』というビジネスセンスの欠如を感じざるを得ません」(IT企業人事部長・談)
また、2026年の夏期インターンに参加したある大学3年生の手記には、痛切な後悔が記されています。
「『服装自由』の文字を真に受けて、普段大学に通っているバンドTシャツとワイドカーゴパンツで参加した。会場に入った瞬間、他の参加者全員が襟付きシャツやジャケットを着用しており、自分が浮いていることを悟った。グループワーク中も終始居心地が悪く、発表の場でも自信を持って発言できなかった」。
この証言が示す通り、服装の選択ミスは単に「見た目の問題」に留まりません。「周囲から浮いている」という心理的ストレスが当日のパフォーマンスを奪い、本来のアピール力を発揮できなくなる二次被害こそが最も恐れるべきリスクです。