初盆法要を執り行うにあたり、施主が最も神経を使うのが僧侶への謝礼です。民間の終活関連調査や寺院関係者への取材データを総合すると、浄土真宗(本願寺派・真宗大谷派など)の自宅法要における初盆のお布施相場は3万円〜5万円が全体の約7割を占めています。通常のお盆法要(祥月命日以外の盆参り)では5,000円〜1万円程度が一般的ですが、親族が集まる初盆法要では手厚く包む傾向が定着しています。
なお、都市部を中心に増加している「お寺の本堂で行われる合同初盆法要」に参列する場合、お布施の相場は1万円〜2万円程度に抑えられるケースが目立ちます。自宅に僧侶を招くか、自ら寺院へ出向くかによって費用の内訳が大きく変動する点に留意が必要です。
注意したいのは、寺院へ納める金銭を「読経料」と呼ぶことの是非です。浄土真宗本願寺派(西本願寺)や真宗大谷派(東本願寺)において、読経は僧侶が提供するサービスの対価ではありません。仏法に触れる機会をいただいたことへの歓喜と、寺院の維持運営を支えるための「喜捨(寄付)」という位置づけです。僧侶との会話で「読経料はおいくらですか」と尋ねると、人によっては不快感を示す場合があるため、「初盆の法要におけるお布施の目安をお教えいただけますでしょうか」と切り出すのが作法に適っています。