Q1:盛り上がったほくろから太い毛が生えていますが、抜いても大丈夫ですか?
A1:毛を無理に引き抜く行為は、毛根周囲に微小な傷を作り毛嚢炎などの細菌感染を招く恐れがあるため推奨されません。また、慢性的な物理刺激を病変に与え続けることは避けるべきです。目立つ場合は毛抜きで抜くのではなく、眉用ハサミなどを使い根元から優しくカットしてください。なお、健康な毛が生えているほくろは、真皮内の皮膚付属器構造が正常に保たれている証左であることが多く、良性の母斑細胞母斑である蓋然性を高める一つの所見とされています。
Q2:皮膚科を受診する際、どの診療科を選べばよいですか?形成外科との違いは?
A2:まずは「皮膚科(一般皮膚科)」の受診をお勧めします。皮膚科は皮膚疾患全般の鑑別診断、特にダーモスコピーを用いた悪性腫瘍のスクリーニングを専門としています。診断の結果、悪性の疑いがない良性腫瘍で、顔面など傷跡を目立たせたくない部位の手術を希望する場合は、切除と縫合の整容的技術に特化した「形成外科」を紹介してもらうか、形成外科を併設する皮膚科クリニックを選択するのが合理的です。
Q3:何ミリ以上の盛り上がりになったら皮膚がんを疑うべきですか?
A3:国際的な指標であるABCDEルールでは「直径6mm以上」が一つの目安とされています。ただし、サイズ単体で判断することはできません。直径3mm程度であっても急激な隆起や出血を伴う悪性黒色腫が存在する一方で、10mmを超える巨大な脂漏性角化症でも完全な良性であるケースは日常的に見られます。ミリ数という絶対的な数値以上に、「短期間でサイズや厚みが急変していないか」「色や形が歪んでいないか」という変化のプロセス(Evolving)を重視してください。