多くの人が見落としている最大の盲点は、麺そのものではなく、小袋に入った液体つゆにある。麺自体の糖質はわずか2〜3g程度、カロリーも70〜80kcal前後と極めて優秀だ。ところが、添付されている麺つゆを全部注ぎ、最後の一滴まで飲み干した瞬間、摂取バランスは急激に崩れ去る。
市販のつゆには、醤油のほかに果糖ぶどう糖液糖や砂糖、アミノ酸等、みりんが惜しみなく使われている。これによって、麺単品では抑えられていた糖質が跳ね上がり、塩分も1パックあたり2〜2.5g近くに達することが珍しくない。厚生労働省が掲げる成人の1日あたりの塩分目標量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満。1杯の軽い軽食で、1日の推奨摂取量の3分の1近くを消費してしまう計算だ。「ヘルシーだから汁まで飲み干して安心」という行動こそが、むくみや血圧上昇の火種になりかねない。