金無垢製品は高額で取引されるため、市場には精巧な偽物や、メッキ品を金無垢と偽る悪質な個体も存在します。手元にあるアイテムが本物の金無垢かどうかを判別するための主要なチェックポイントを紹介します。
まずは刻印(ホールマーク)の確認です。日本国内や国際基準に準じた真正品には、必ず純度を示す刻印が打たれています。ジュエリーや時計の裏蓋、クラスプ(留め具)周辺をルーペで確認してください。
・本物の金無垢の表記:「K18」「18K」「750(千分率で75%を意味する欧州標準表記)」「造幣局検定マーク(日本の国旗と数字)」
・メッキ・張りの表記(金無垢ではない):「K18GP(ゴールドプレート/メッキ)」「K18GF(ゴールドフィールド/金張り)」「18K 1/10(張り)」「HGE」
次に有効なのが重さと比重の確認です。金は全金属の中でもトップクラスに比重が大きい(重い)物質です。純金の比重は約19.32、18金(イエロー)でも約15.1〜15.5という極めて高い比重値を持ちます。鉄(約7.8)や真鍮(約8.5)にメッキを施した偽物は、同体積であっても手に持った時のずっしり感が全く異なります。
専門的な測定では、空気中の重量と水中に沈めた時の体積変化から比重を算出する「アルキメデスの原理」を用いた比重計が使われます。真鍮に厚メッキを施した偽物はこの比重計算で即座に露呈します(※タングステンなど比重が金に近い金属を用いた高度な偽物もあるため、最終判定は蛍光X線分析装置を備えた信頼できる専門店に依頼するのが確実です)。
手軽な一次スクリーニングとしては磁石テストも有効です。金・銀・銅はいずれも非磁性体であるため、ネオジム磁石を近づけても一切反応しません。もし製品が磁石に引き寄せられる場合、内部の芯材に鉄やニッケルが使われたメッキ品であると判断できます。