育児関連メディアや民間マーケティング機関が実施した出産経験者向けアンケート調査によると、安産祈願に行かない割合はおよそ25〜30%に達しています。実に4人に1人以上の妊婦が、神社や寺院での本格的な祈祷を受けていません。「妊娠したら全員が神社に行くもの」というイメージは、実態を反映したものではないことが数値からも明らかです。
戌の日安産祈願しない理由を深掘りすると、単なる個人の好みの問題にとどまらず、母体の健康管理に関わる切実な事情が浮かび上がってきます。現場の妊婦が直面する代表的な理由は主に以下の4点です。
- 重いつわりや切迫早産のリスク:妊娠5ヶ月(16週)は一般に安定期と呼ばれますが、医学的には胎盤が完成する時期に過ぎず、つわりが長引く人や切迫流産・切迫早産の兆候で絶対安静を指示される妊婦も大勢います。
- 感染症対策と人混み回避:免疫力が低下しやすい妊娠期において、特に流行期の人混みや長時間の順番待ちは母体への重大なリスクとなります。
- 仕事や上の子の育児とのスケジュール調整:共働き世帯の増加に伴い、休日の戌の日に家族全員の予定を合わせることが物理的に困難なケースが増加しています。
- 宗教行事への関心の薄れ・合理的な価値観:「祈祷に初穂料を払うよりも、出産準備品やベビー用品の購入費用に充てたい」と考える実利的な層が拡大しています。
安産祈願しない派ネットの反応をSNSや大手発言小町、Yahoo!知恵袋などで検証しても、「体調最優先でベッドから出られなかった」「上の子の世話でそれどころではなかった」という共感の声が多数派を占めています。「行かない選択」は、決して不謹慎や怠慢ではなく、赤ちゃんの命を守るための現実的防衛策として支持を集めています。