「欧米人に比べて日本人男性は極端に小さい」という言説も、ステレオタイプに基づく大きな誤解の一つです。英国の泌尿器科学会誌『BJU International』に掲載された世界的メタアナリシス(1万5,000人以上の測定データを統合したVeale博士らの研究)によると、世界各国の男性における勃起時の平均長は約13.12cm、周囲長は約11.66cmと算出されています。
この世界平均との比較データに日本人男性の数値を照らし合わせると、数値的な差異はわずか数ミリから1センチ程度に過ぎず、人種間における劇的な優劣差は存在しないことが証明されています。
また、年齢別サイズ比較に関して言えば、思春期(17〜18歳頃)を過ぎて海綿体の成長が完了した成人の場合、20代から50代にかけて海綿体そのものの解剖学的長さが変化することはありません。しかし、加齢に伴い「小さくなった」と感じる人が増えるのは事実です。この背景には、以下の3つの身体的要因が関与しています。
- 内臓脂肪の蓄積:加齢に伴う代謝低下で下腹部に脂肪がつくと、根元が埋没して見かけ上の長さが短縮する。
- 血流およびテストステロンの低下:加齢や生活習慣病により動脈硬化が進むと、勃起時の最大硬度と膨張率が低下する。
- 骨盤底筋の衰え:陰茎を根元で支える筋肉が緩むことで、立ち上がる角度が下向きになり、視覚的に小さく見える。