では、現代の家庭でどう保管するのが正解なのか。結論から言えば、カギを握るのは「呼吸の確保」と「絶対的な遮光」である。
買ってきたらまずビニール袋から出し、表面の湿気を徹底的に拭き取る。濡れた状態は腐敗菌への招待状に他ならない。1個ずつ新聞紙かキッチンペーパーで包み、光を完全に遮る段ボール箱や通気性のある黒い不織布バッグに収める。新聞紙が余分な湿気を吸い、同時に過度な乾燥から芋を守るシェルターの役割を果たす。
昔から知られる「リンゴを1個一緒に入れておくと、エチレンガスの効果で芽が出にくくなる」という裏ワザ。これは植物生理学的に確かな事実だが、盲信は禁物だ。熟しすぎたリンゴが過剰なエチレンを放出すると、今度はじゃがいも全体の老化と腐敗を早める諸刃の剣になる。リンゴを使うなら、まだ青みが残る硬い個体を1玉だけ投入し、定期的に状態を確認するのが鉄則だ。