菅の台からのバスを降り立つと、そこにしらび平駅が姿を現します。木造の重厚な佇まいを見せる駅舎の周囲には、すでに澄んだ山の冷気と針葉樹の香りが漂います。ここから駒ヶ岳ロープウェイへと乗り込み、標高2,612メートルの千畳敷駅まで一気に高度を稼ぎます。
しかし、ハイシーズンのしらび平駅はまさに「戦場」と化します。休日のピーク時には、しらび平駅の改札前で乗車整理券が発行され、待ち時間が2時間から3時間以上に達するケースも珍しくありません。駅構内および周辺にはベンチが配置されているものの、収容人数には限界があり、多くの観光客が立ち尽くしたままアナウンスを待つことになります。
この過酷なタイムロスを未然に防ぐ生命線となるのが、中央アルプス観光が配信している「しらび平・千畳敷の最新ライブカメラ」と公式X(旧Twitter)によるリアルタイム混雑情報です。ライブカメラではロープウェイ乗り場の行列状況や気象状況、雲海や濃霧の発生具合が一目瞭然で確認できます。現地の空が完全にガスに覆われている状況で長時間待機するのは精神的にも体力的にも消耗が激しいため、映像をリアルタイムでモニタリングしながら行程を判断する柔軟性が求められます。