任意入院とは?「退院できない」噂の真相と費用・期間を徹底検証

任意入院とは?「退院できない」噂の真相と費用・期間を徹底検証

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「任意入院は自由に出入りできるはずなのに、退院を申し出たら鍵をかけられて病棟から出してもらえなかった」――インターネット上の告白ブログや質問サイトで頻繁に見かけるこの体験談は、決して都市伝説ではありません。本人の自由意思で入る入院でありながら、なぜこのような事態が合法的に発生するのでしょうか。

その鍵を握るのが、精神保健福祉法に明記された「退院制限」という法的手続きです。任意入院中の患者から退院の申し出があった場合、病院管理者は原則として速やかに退院させなければなりません。しかし、患者がまだ不安定な精神状態にあり、今すぐ外出・退院させると自傷行為に走ったり、周囲に危害を及ぼす明確な危険がある場合、生命を守る緊急避難的措置として任意入院退院制限72時間が適用されます。

この措置を発動するには、厚生労働省が指定する精神保健指定医による厳密な診察が不可欠です。指定医が「医療および保護を継続しなければ本人の健康や生命に著しい支障が生じる」と判断した場合、法第37条の2に基づき、申し出の時点から起算して最大72時間(指定医以外の特定医師の場合は12時間)に限り、退院を強制的に保留することができます。

現場ではこの72時間という猶予期間の間に、主治医による丁寧な説得作業が行われます。それでも本人の状態が著しく悪く、本人の意思による治療継続が不可能と診断された場合、家族等の同意を得て「医療保護入院」へと法的な身分を強制的に切り替えるケースが少なくありません。患者の側から見れば「自分の意思で入ったのに、出たいと言ったら別の強制入院に移行させられた」という激しい裏切り感につながりやすく、これがネット上で「任意入院は騙し討ちで閉じ込められる」という恐怖の言説として拡散する構造的な背景となっています。

森 瞳
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森 瞳

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