中央区明石町6番4号に位置していたニチレイ明石町ビルは、1991年(平成3年)に竣工しました。地上9階・地下2階、延床面積約2万平方メートル超の規模を誇り、重厚感のある外観と端正なファサードは、銀座からほど近いウォーターフロントに位置する明石町エリアの風格ある景観を形成していました。
ビル内には株式会社ニチレイの持株会社機能をはじめ、加工食品事業を担うニチレイフーズ、低温物流で国内首位を走るニチレイロジグループ本社、水産・畜産事業を展開するニチレイフレッシュなど、グループの中核各社が集結していました。ビル低層階には関連のテストキッチンやプレゼンテーションスペースも整備され、まさに日本の「コールドチェーンの司令塔」として機能してきた歴史を持ちます。
明石町は、明治期に築かれた外国人居留地の歴史を色濃く残し、聖路加国際大学や聖路加国際病院が広大な敷地を構える特別な文教・医療エリアです。オフィスビルが密集する丸の内や日本橋とは一線を画す緑豊かで静穏な環境は、ニチレイが掲げる食の安全・安心というブランドイメージと見事に合致し、30年の歳月にわたりグループ社員のアイデンティティとなっていました。