皮膚の真皮層にあるコラーゲンとエラスチン。これらが網の目のように組み合わさることで、肌のハリと弾力が保たれている。研究によると、妊娠線ができない人は、このエラスチンの生成能力や柔軟性が遺伝的に極めて高いことが分かっている。どれだけ皮膚が引っ張られても、ゴムのようにしなやかに伸びて元に戻る。この「真皮の復元力」こそが、亀裂を防ぐ最大のバリアなのだ。
一方で、遺伝的にこの結合が脆いタイプの場合、急激な皮膚の伸展に細胞が耐えきれず、真皮が断裂してしまう。これが赤紫色の線となって現れる妊娠線の正体だ。つまり、スタートラインの時点で、遺伝子によるアドバンテージが存在することは否定できない。