彼女のファイトスタイルを語る上で欠かせないのが、幼少期から培われてきたレスリングや組技の確かなバックボーンだ。どれほど派手な演出が施された舞台であっても、試合が始まれば最後は重心の低さとフィジカルの衝突に帰結する。彼女のタックルの鋭さ、倒されても瞬時に立ち上がるリカバリー能力の高さは、インスタントな特訓だけで身につく類のものではない。
マットの上で積み上げられた練習量は嘘をつかない。相手の重心がどこにあるのか、どのタイミングで圧力をかければ崩れるのかを、彼女の神経系は本能レベルで理解している。この「本物の技術的土台」があるからこそ、どんな煽り合いや注目度の高い試合でも、彼女は足元を見失わずに立ち続けていられる。