同一司会者による最多放送回数として、ギネス世界記録を更新し続けているこの番組。その歴史は、日本の芸能史そのものと言っても過言ではない。黒柳徹子がこだわり続けたのは、「台本なし」「事前打ち合わせは最小限」という、ゲストの素顔を引き出すための徹底した対話スタイルだ。
彼女にとって、番組は単なる仕事ではなく、人生そのものだった。だからこそ、自らの手で美しく幕を引きたいという思いは強いはずだ。老衰や病気による突然の中断ではなく、自らの意志で視聴者に感謝を伝える場を設けること。それこそが、彼女が望む「引き際」の美学なのかもしれない。