ライ麦パンを食パン感覚でそのままポップアップトースターや魚焼きグリルに放り込むと、含まれるわずかな水分が蒸発し、ラスクのようにカチカチでパサついた仕上がりになってしまいます。パン作り歴27年・パン教室主宰17年の講師が指南する通り、硬いライ麦パンの再生には「事前の水分補給」と「短時間加熱」が命運を分けます。
プロが推奨するライ麦パンの劇的においしいトースト焼き方は以下の手順です。
まず、パンの厚みは8ミリから1センチ程度にスライスします。次に、霧吹きを用いてパンの両面に細かなミスト状の水を1〜2回均一に吹き付けます。これにより、加熱時の過度な乾燥を防ぎ、クラムの内側にしっとりとした粘りを取り戻させることが可能です。
トースターは必ずあらかじめ200℃〜220℃程度に予熱しておきます。温まっていない庫内にパンを入れると、加熱が完了するまでに水分が奪われ続けてしまいます。十分に温まったトースターに入れ、表面のクラストが軽くカリッとするまでの約2分〜2分半、一気に焼き上げます。焼き上がったらすぐにバターやオリーブオイルを塗ることで、立ち上る湯気を油分で閉じ込め、芳醇なライ麦の香ばしさを最大限に楽しめます。