「窓際族」という言葉の語源は、1977年(昭和52年)の日本経済新聞の記事に遡ります。オイルショック後の低成長期において、出世のポストを失った中高年管理職が、オフィスの窓際に机を並べられて外をぼんやり眺めていた様子をジャーナリスティックに描写したことがきっかけでした。高度経済成長期の終焉とともに生まれた、日本型雇用特有の象徴的なワードです。
終身雇用と年功序列が前提だった昭和・平成の時代、企業は業績に貢献しなくなったベテラン社員であっても簡単に解雇できませんでした。その結果として生まれたのが「窓際」という名の余剰人員の待機ポストです。民間シンクタンク等の調査によると、大企業における窓際族(実質的な社内失業者)の割合は全体の約8%〜10%に達すると推計されています。50代以上の社員がボリュームゾーンを占める組織では、今なお顕在化していない潜在的な窓際社員が多数滞留しています。