パッケージメディアや映画の宣伝美術における吉良進太郎の仕事も、緻密かつ大胆だ。
DVDやBlu-rayのジャケットデザイン、あるいは劇場用ポスターは、店頭やオンラインショップでユーザーの購買意欲を直接刺激する要素だ。吉良は、劇中の名場面をそのまま切り取る手法を避け、作品のトーン&マナーを再解釈したグラフィックを提示する。
タイポグラフィ(文字デザイン)の選定においても、そのこだわりは徹底している。明朝体の繊細なラインで静かな狂気を表現することもあれば、太く無骨なゴシック体で圧倒的な暴力を示唆することもある。画像と文字、そして空間(余白)のバランスが、手に取った者の所有欲を満たす美しさを作り出している。