日本の流星研究を牽引してきた国立天文台の渡部潤一上席教授(現・名誉教授)らは、長年にわたり市民観測データと研究機関の精密データを融合させた高度な分析を行ってきた。一般市民が流星の目撃数を報告する「ペルセウス座流星群観測プロジェクト」などの取り組みは、日本全国の草の根データを集積し、学術的にも価値の高い巨大なデータベースを構築することに成功している。
さらに、地上からの観測において世界最高峰の威力を発揮しているのが、ハワイ・マウナケア山頂に位置する「すばる望遠鏡」だ。すばる望遠鏡に設置された超広視野カメラや全天監視用カメラは、超高感度センサーによって肉眼では捉えきれない超微小な微流星から巨大大火球の痕跡までを詳細に記録。これにより、流星物質の化学組成や高層大気の反応メカニズムに関する新たな事実が次々と解明されている。