1980年代に入ると、その人気は爆発的なものとなる。全国の一般家庭から広く公募するスタイルを取った「マルコメ君CMオーディション」がスタートしたのだ。全国各地から「我が子こそは」と応募写真が殺到し、その倍率は時に数百倍から千倍を超えるほどのフィーバーぶりを見せた。
審査基準は単に可愛いだけではなく、元気いっぱいに味噌汁を飲む姿や、丸刈り頭が似合う素朴さ、そして見る人を自然と笑顔にさせる愛嬌が重視された。厳正な選考を経て見事勝ち抜いた初代マルコメ君は、全国放送のテレビCMでお披露目されるや否や、一躍時の人となったのである。彼が魅せた無邪気な表情は、今なお昭和のテレビ史に残る名場面として語り継がれている。