日本語の歴史において、竹製品は生活の隅々に行き渡っていたため、現代ではあまり使われなくなった道具名を中心に、多くの竹冠難読漢字が残されています。
- 筬(おさ):機織り(はたおり)の道具で、経糸(たていと)を揃えて緯糸(よこいと)を押し詰める櫛状の器具。「機屋の筬の音」など文学作品に登場します。
- 簗(やな):川の中に竹や木を並べて簀(す)を張り、落ちてくる魚(アユなど)を捕らえる仕掛け。「簗漁」として知られます。
- 篝(かがり):竹で編んだ籠の中に薪を入れて焚く「篝火(かがりび)」の器。
- 籤(くじ):運命を占ったり当落を決めたりするために引く細い竹札。「お神籤(おみくじ)」「抽籤(ちゅうせん)」の「くじ」です。
- 笊(ざる):台所でおなじみの水切り用具。竹で荒く編んだ籠を指します。
- 箒(ほうき):掃除用の道具。古くは竹の枝を束ねて作られたことから竹冠が冠されています。
これらの文字は、単なるクイズの題材にとどまらず、日本の民俗学や伝統工芸の奥深さを物語る貴重な文化的遺産です。