2026年の初代尾上眞秀としての初舞台から数年が経ち、2026年現在、彼は少年から青年へと脱皮する過渡期を迎えている。日仏のダブルとしてのアイデンティティを持ち、歌舞伎の様式美とヨーロッパ的な感性を併せ持つ彼のパフォーマンスは、これまでにない新しい客層を劇場に呼び込んでいる。
「息子には自分の好きな道を選んでほしい」と語りつつも、稽古場で見せる彼女の目は真剣そのものだ。厳しい指導で知られる音羽屋の芸を、母として、そして一人の表現者としてどう伝承していくのか。そこには、単なる親バカとは一線を画す、プロフェッショナル同士の火花散る緊張感が漂っている。