彼らの音楽を語る上で欠かせないのが、スタジオにおける徹底的なこだわりだ。竹内まりやの代表曲「Plastic Love」が、今や世界中の若者たちを踊らせるアンセムとなった背景には、山下達郎による緻密なアレンジとプロデュースワークがある。ベースライン一つ、ドラムの音色一つにまで妥協を許さない山下の職人魂が、竹内のキャッチーなメロディに時代を超える普遍性を与えた。
「彼女の書くメロディは、僕にはないポップさがある」と山下はかつて語った。逆に竹内も、自身の楽曲を最も理解し、最高の形に仕上げてくれる存在として山下を絶対的に信頼している。この相互補完の関係こそが、40年以上にわたり日本のポップスシーンのトップを走り続けられた理由だろう。