保守主義と極右を混同してはならない。伝統的な保守が既存の制度や歴史的慣習の漸進的な維持を重んじるのに対し、極右思想の根底にあるのは「自民族中心主義(ネイティヴィズム)」と「反体制ポピュリズム」の融合だ。国家の危機を煽り、腐敗した支配層と善良な大衆という二項対立を鋭く突きつける。
政治思想・ドキュメンタリーの領域で描かれてきた過去のファシズムとは異なり、現代の指導者たちは洗練されたスーツを纏い、法と言論のルールを巧みに利用する。暴力で議事堂を占拠する時代は終わった。彼らは選挙という民主的プロセスそのものを通じて、リベラル民主主義の枠組みを内側から解体しようとしている。