初心者がやりがちな典型的な間違いが、「文字のすべての線画の輪郭を影で囲ってしまう」ことです。これは影文字ではなく、単なる「太いフチ取り(縁取り)」になってしまい、光の方向性が失われて立体感が完全に消滅します。
誤解1:文字の内側(ふところ)の隙間すべてに影を入れるべき?
「日」の内部や「月」の2本の横線の間にある小さな隙間にまで律儀に影をつけると、遠目線で見たときに文字が黒く潰れてしまいます。文字デザインの原則として、隙間の高さが影の太さの2倍以下しかない狭小スペースは、影をあえて描かない(オミットする)のがプロのセオリーです。
誤解2:影の色は「黒」でなければならない?
影=黒という固定観念も、作品のクオリティを落とす一因です。文字色が赤なら「暗いワインレッド」、青なら「濃紺」など、文字の同系色の暗度を落とした色を使うことで、濁りのないクリアで洗練された立体レタリングに仕上がります。